5.0
優しい余白
1~2話、3~5話、6話、7~8話で、4つの短編集です。
それぞれの主人公は、好きな人や恋人以外の相手と体の関係を結ぶという共通点があります。
失恋した女性。
恋人との行為では感じられない女性。
心変わりしてしまった女性。
恋と情を間違えてる女性。
私なんかはもう、年齢が結構アレなんで、通過してきたあれこれといいますか、自分もこんなふうに経験しながらやっと答えに行き着いて初心に返ったなぁと、色々な事を思い出させてくれる作品でした。
今まさに、その過程におかれている女性達が描かれていると思います。
すべて読み終えて気づいたのは、どの作品にもラストに余白があり、それは読み手が捉えたい様に捉えられる、優しい余白だという事です。
男性達にも、包み込んでくれて曝け出して大丈夫なんだと安心させてくれる優しさがあります。
こんなに丁寧に自分を探ってもらえたら、そういう行為が苦手な人はきっと減るでしょうね。
それは性別関係なく大切な事だから、パートナーと優しく探り合えたら理想的だと再認識させてもらえました。
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