5.0
全巻一気に読んでしまいました。
主人公のゆずの頑張りに感動したり、的はずれな行動に苛立ったりしながら、知的障害者の理解が深まるような作品です。なにより知的障害者もみんなと同じように恋愛感情を持つということに、恥ずかしながら驚きを抱きました。
母親や弟、娘のひまわり、福祉施設の方の喜びや葛藤なども描かれていて、苦労することも多いけどそれをどうやって乗り越えていくのかという点もよかったです。「母親が知的障害者だと知られるのが恥ずかしい」「子供が知的障害者だと認めるのが怖い」「結局はまわりの人間が振り回されるんだ」といった負の感情もちゃんと扱っていてよかったです。
最終話は綺麗にまとまりすぎた感がありますが、もし現実で知的障害者の方と触れ合う機会があったとき、自分の子どもに知的障害があったとき、そんなときに思い出したい作品です。
- 10