君によりにしの投稿まとめ

短編ニ作品

どちらも切なくて苦しいお話でした。ハッピーエンドで良かった。
短いので色々思考を巡らさないといけない感じですが、その表現がまた作品に深みをもたらしていると思います。
こちらの作者さまで購入したのは3作品めですが、心にじんわりと浸透してくる切なさが素晴らしいです。
表現に使われる言葉も美しくて、何度も読み返してしまいました。
欲を言えば人物の描き分けがはっきりしていればいいなと。。
正直髪色が一緒だと全て同じ人物に見えてしまいます。

短編２話

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表題の「君によりにし」大学の助手の小野寺が好きだった教授が亡くなり、声がそっくりな息子の大和と関係を持ってしまう。大和は父親の代わりにされていると思い小野寺にキツい言葉を掛けて２人は離れてしまう。でも小野寺は大和本人を好きになっていて、大和も小野寺を忘れられなくて…。数年後２人は偶然また会えて、お互いの気持ちが通じて付き合う事が出来た。偶然じゃなくて必然だったのね。好きだった人の声で名前を呼ばれたい。切ないね。でも好きだった人の声じゃなくて大和の性格や思いを好きになっていた。素敵なお話でした。「スローバラード」も10年の歳月を経てもやっぱりお互いを好きになってしまう。こちらも良いお話でした。