悲劇の女王
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あらすじ
大正時代、金も名誉も家族も捨てて、恋に走った女がいた。26歳上の石炭王に嫁入りした「金で買われた伯爵令嬢」こと煌子(きらこ)は、歌人として名を成し、ついには7歳年下の弁護士と駆け落ち。新聞を通じて悲惨な結婚生活を暴露し、女性の自由と権利を求める女として世間から賞賛される。だがそこには隠された真相があった…。
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ユーザーレビュー
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モデルはいたとしても
モデルはいるでしょうが、これは女性の自立がテーマでしょう。
だとしたら、この役回りは全てにおいて完璧。
最近よく耳にする、日本にはアメリカに原爆落とされるまで自由が無かったとか、アメリカに支配されるまで、日本には文化的な生活が無かったというフィクション。
アメリカ大陸がまだなんの名前も無かった頃から、日本には文化的な生活はありましたし、独自に発達した華やかな文化があった。
そんな時代の女達の価値観のズレや、女性とは?と、正面からテーマをつきつけられるような漫画。
吉村ワールドではやや異色な部分はあれど、この作家は少なくとも差別と区別の違いを知っている。
いつもブレない面白さにドキドキする。
早く続きを読みたいのに、もったいなくて1話ずつゆっくりとよんでいます。by 匿名希望- 0
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4.0
フィクションなので。
モデルは柳原白蓮。美人だけど薄幸の人。
1人目の夫も2人目の夫も女遊びが大好き。
柳原白蓮は1人目の夫との子供と別れているがその子供にかなり嫌われている。
2人目の夫はお金持ちだけど女好きで遊郭に入り浸り。豪奢な別宅を建てて貰い、何不自由の無い生活の中、子を成せる体なのに2人目の夫との子供ができなかったのは多分プライドや気位が高い女性だったから夫が帰らなかったのかと想像もできる。
離縁状を夫に読ませるより先に新聞社に流したのも事実。
その当時の女性としてはきっと我が儘で扱いづらい女性だったのか、親類に幽閉もされれば絶縁もされている。
3人目の夫と落ち着いたが夫は病がちで子供を育てるのに苦労した…という、確かに幸せですと言う印象もない。
実在の人物をモデルに描かれた漫画なので少々悪女に描きすぎな点もあるだろうけど
的は射ていると思う。
それくらいしたたかで狡猾でなければその当時なら自殺や心中しているような状態だったと思う。
でも実際の柳原白蓮が自殺未遂を起こしたこともない。
蝶よ華よと育てられたけど愛を一心に受けることが無く、愛を与えるより欲しがった女性なのでは?と思うので吉村明美氏が描く煌子はちょっとキツめだし、自分で自分を守るためにはどんなことをしても構わない!という悪女だけどスッキリしていると思う。
全ての作品を読んだけど、多分作者はこういう女性が好きだと思う。
なので傷つく煌子をちゃんと描いている。
でも、柳原白蓮のことを知らずに読んだ人は物語が淡々と進んでいってるだけに見える部分もあると思う。
知ってて好きな人はただ悪く描いているだけにしか見えないかも??by ももらBB- 1
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1.0
モデルは柳原白蓮ですよね。
NHK連続小説ドラマ「アンと花子」で、仲間由紀恵が演じた大正三美人で華族で国際的な和平活動でもある「柳原白蓮(宮崎燁子)」がモデルですよね。「白蓮事件」で世間を騒がしたが、そのゴシップによる偏見メインで描かれていて残念でした。夫の宮崎龍介は、孫文と知り合いで、蒋介石との和平協議で太平洋戦争を避けられたかもしれない活動しており、燁子は自ら結成した「悲母の会」を世界連邦運動に展開した女傑ですよ。さらに、妓楼を助けたり、貧乏華族の子供を学習院に通わせたり・・・壮絶な人生で、後ろ指を差されながらも、夫を支え、次世代の華族を守り、中国の主席との繋がりを築き上げて、国に貢献した華族を悲劇の女王とは言えません。
by 黒澤悠- 4
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2.0
この漫画だけ苦手
吉原先生の漫画は本当に好きですがこれだけ苦手です。
なんかいまでも読めません。
先生はなぜこの表題を選んだのか、貴重な時間を割いて、描いたのか考えてしまいますby うめ麦茶- 1
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4.0
どうなるのか
作者さんが好きでたくさん作品は読んでいますが、時代ものは珍しいので先を読み進めたい反面、題名どうりのおわりかたなら見たくないなぁと検討中
by 匿名希望- 0
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5.0