宵明けの月籠 10巻
あらすじ
── 夜歴1289年、歴史は「血」に刻まれたかつて世界を揺るがした「聖血戦争」あらゆる闇の力を鎮め、あるいは増幅させる伝説の「聖血」を宿した一人の少女が現れた。 月の夜、運命は再び共鳴する。それは、悲劇の再来か、それとも救済のはじまりか。孤独な令嬢と、心を閉ざしたヴァンパイアが織りなす、切なくも幻想的な現代ファンタジー。平穏な屋敷の門外で、傷ついた一羽の鳥を見つけた藍璃(アイリ)。手当てをしようとした瞬間、ドムスの放った冷酷な刺客に捕らえられてしまう。襲撃の衝撃とともに、藍璃の脳裏に封印されていた過去の記憶が甦る――。それは、最愛の父を失い、透明な孤独のなかで自ら命を絶とうとしたあの日の記憶。二人の居場所が完全に割れた今、世界を揺るがす戦いの火蓋が切って落とされる。
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