【ネタバレあり】天女様がかえらないのレビューと感想

表紙の女性が凄く好みの可愛さで読み始めましたが、とっっっても重い内容で胸が苦しくなりました。
三姉妹でお風呂に入ってるところに父親が入ってきた場面で「！？」と面食らったのですが、父親の中で娘たちが子供の頃で時間が止まっていること、そしてその原因を知って「そういうことか…」と悲しくなりました。
続きも読みたいけどメンタルがやばい日は避けようと思いました。

重いけど目が離せない

機能不全家族、母親の特殊な家訓で支配されて来た姉妹の話。二十代になっても父親と一緒に風呂に入るのはキツい。父親が最も気持ち悪い。読んでいて、うわあ···ってなる。行方不明になった母親を保護してくれた精神科医も何やら怪しくて不穏。嫌なのだけと読んでしまう。

自分を責める心理描写が細やか

母親の出奔で残された父親を支えながら暮らしてきた長女と次女。無邪気に育った三女。
自宅の改築のために独立の夢をあきらめ、淡々と過ぎる日々に満足していた次女だったが、ある日とんでもない形で母との再会を果たし……。
ある程度状況に適応するふりができてしまう次女の照茉莉よりも長女の雨美の苦しみと、ここからなんとしても抜け出したいという気持ちに共感しています。続きが楽しみ。

家族の不和

泥濘からの読者です。
しつけの名の下に行われる母からの虐待、それによる娘からの母への憎しみ、それを知らない下の娘との差が恐ろしくもリアルに描かれています。
話の核は少し不思議な感じですが、これからの展開を楽しみにしています。