第2話
あらすじ
水曜日、午後2時。玄関のチャイムが鳴ると、香緒の唯一の癒しの時間が始まる――水野香緒(38)は夫の剛留(41)と結婚して10年、もう子供は諦めた。毎月末、土曜に「セックスの日」を設けたが、その行為はただルーティン化した夫婦のスキンシップで、10分で終わる食後のお茶程度の存在。オーガズムなど感じたことはなかった。共働きなのに家事は指示待ちで趣味に没頭する夫、義父の介護を担っていることを笠に着て定期的に泊まり香緒をいびる義姉…ただただ閉塞感を感じながら、香緒の日常は流れていく。ある日骨折してしまった香緒は、ママ友に食材定期便「スマイルエッグ」を薦められる。お試し配達を注文した翌週の水曜日、食材を届けに来た若く美しい配達員の青年・篠塚涼弥(28)と出会う。イケメン、だけどそれだけだ。そう思っていたのに、とあるきっかけによって香緒と涼弥の距離が一気に近づいてしまい――
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