ドクの贈物
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あらすじ
【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】塗り重ねた罪と嘘が毒となって体を蝕んでいく! 毒々しいほどに絵の具を重ねた肖像が映すのは偽りの自画。ありふれた転落劇は、落ちるまいともがくほどに美しい。もう二度と当たり前の日々には戻れない…。異才が放つ、毒に満ちたギフトをあなたへ。
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ユーザーレビュー
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大きすぎる違和感
類い稀なる絵画の才能を持つが、経済的にはあまり恵まれていない高校生の主人公。
あるとき、同じ美術部の友人の絵の具を盗んで使ってしまうところを、別の部員に見られてしまい...というストーリー。
私はコーエン兄弟の映画みたいな転落劇が結構好きで、スタートはワクワクした。
決して「いい奴」ではない、周囲を見下して生きているような主人公の屈折した造形もよかった。
しかし、話が進むにつれ、「絵の具をちょっと使ってしまったことをなぜにそこまで」という違和感がどうしてもつきまとってしまい、根本のところで話に入り込めなかった。
作中では、友人の絵の具を無断で失敬するという行為が、他の全てを犠牲にしても隠蔽せねばならない大罪のように描かれているのだが、これ、どう考えてもおかしい。
主人公は、自らの行為を目撃した部員に脅されて、どんどん深みにはまっていくが、「いや、そんなことをするくらいなら、『ごめん!どうしても金に困ってて、あのとき、お前の絵の具勝手に使ってもうてん、ホンマごめん!』って言ったらええですがな」という感情があらゆる場面でいちいち湧いてきて、その大きすぎる違和感を払拭してくれる要素は、本作には存在しなかった。by roka- 3
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3.0