絶一門(ツェーイーメン)は個人的によく使う打ち筋なんだけど、麻雀の流れを読み解ける人がしたらこうまで点棒の変動が激しいんですね。
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各話のコメント一覧 (305件)
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絶一門(ツェーイーメン)は個人的によく使う打ち筋なんだけど、麻雀の流れを読み解ける人がしたらこうまで点棒の変動が激しいんですね。
新ドラまででドラ12という怪物じみた手を作り、とうとう待ちの一筒がアカギから切られた際には思わずロンを八回も連呼する鷲巣。
であったのにも関わらず、よもやの児戯に等しい手で頭ハネされてしまいました。
ここの安岡さんはアニメだとしてやったりという表情していて、わざわざ鉄火場に乗り込む侠気があるというのが分かりやすくなっております。
話しを戻して、自身の怯えにより生き残りたい欲求が鼻を鈍らせてしまうという結果となってしまいました。
一回戦で600ccの血液を取り除いた状態からがアカギのエンジンがかかった様なものとはいえ、そういう状況がわからない側としてはどうしても右往左往してしまいますね。
安岡さんは平山に対して「虎の尾をわざわざ踏む事はない……」と進言したというのに、そんなアカギよりも怪物じみた理解されぬ者を狩るという荒唐無稽な事を選びました。
虎の子を見つけたくば虎の巣に入るしかないというのは事実だとしても、人の血をすする鷲巣に対しては現実性の欠けた選択と言えます。
しかもただ資産の5億(現在の50億)円を奪うだけじゃなく、自らコンビ打ちのために鉄火場へ参戦します。
読者としては丁半博打の賭場に駆けつけるきっかけとなったので助かりましたが、抜け目のない不良刑事にしては人情味のある立ち振る舞いをされたお陰で私事としてはある種の不穏さに良い意味でゾクゾクしてしまいます。
鷲巣巌は福本先生の世界では珍しく(唯一というわけでもないが)部下から真っ当な慕われ方をしている人で、しかしアカギからしてみればそれこそが付け入る隙の半分は占めている気がする。
私は視聴した事が無いのですがどうやらBSの実写版だと、鷲巣は市川と知り合いだったお陰で盲牌や工夫の凝らした麻雀を思いついたらしいですね。
この後も平山はちょくちょくイメージや回想に登場する上、ある意味でアカギと再会もするんだよね。
たしかに否定のしようもなくニセアカギは凡夫だったけれども並外れた記憶力と雀力を持っていたので、きっとギャンブルの土俵ではなく競技としての麻雀だったらこんな目には合わなかった気がします。
ここから先はかなり長くなるのでモバイル版で買い揃えた方が嵩張りませんが、紙媒体(めちゃコミックでは104話にあたる「通し」からが単行本第7巻になります)も読み戻したり見比べたりして状況を把握しやすいという利点があります。
それくらいにどっさりとした描写が待ち受けているため、読むのであれば心してかかってください。
とはいえ心理描写が多々あるからこそ、麻雀がわからない人でも引き込まれる麻雀漫画として私達の興味を引き寄せたのも事実です。
話題が逸れてしまいましたが、怪物を狩るためにアカギという怪物をたててとある特殊なルールの麻雀が始まります。
平山を含めて生きていたかった人間が死ぬなんて悲しいのに、命を張る上で選べない様に強要するような理解されぬ者との戦いとなります。
その前に一悶着はありますが、後に神域の男と呼ばれ裏社会に君臨する赤木しげるがまだ生きているという実感が薄かった居た堪れない現状を打破するに至る勝負が描かれます。
偶然の牌を利用しかつ対子場の空気をいち早く察知したアカギの神がかり的な理により、最終的にはドラ10に打ち込ませる事に成功します。
裏ドラ含めて2桁になるだけでも化物ですが、後の作中では新ドラまででドラ12の怪物も出てくるから薄寒い気配をより強く感じでしまいます。
周囲が強すぎるからというのもあるのでしょうがニセアカギは稀有な才能と知能指数を持つ若者ではあるので、確率だけで考えていたら強運は引き寄せられないギャンブルという土俵に連れ込まれさえしなければあんな結果にはならなかったのかもしれませんね。