あらすじ

幼い頃から女優になることを意識していた浅倉瞳。十六歳になって連続ドラマ主演女優オーディションに応募した。合格者はすでに、大手芸能プロが推す上原さやかに決まっていたが、最終選考に残った瞳は審査員を唸らせる演技を見せる。その才能に注目したプロデューサーの白石は、瞳をスカウト、独立して事務所を立ち上げた。スナックをやっている瞳の母は、高校を出ることと二十歳まで処女でいることを条件に、芸能界入りを許可。高校を卒業するまでしっかりレッスンを受けた瞳は、スペシャルドラマ『春嵐』でデビューを果たす。

みんなのレビュー

4.0

2017/06/17 2:44

波瀾記

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女優を志した少女が、夢の世界でしたたかにひたむきにのし上がっていく話です。
知恵を使い、国民に愛される女優とは何かを考え、その姿を公私ともに演じ続ける…物語とはいえすごい根性だと思います。
共演者の俳優とスキャンダルが報じられた後にはその相手と愛のない政略結婚をしたり、
その結婚相手が詐欺事件に関わり主人公も巻き込まれた際には、自分がどれだけ女優を続けたいかを夫に訴え、その夫の一世一代の名演技により主人公の疑いが晴れ、ピンチを逃れたりと、色々な波瀾が訪れます。
政略結婚を終わらせた後、本当に愛する人と巡り合い一緒になりますが悲しいことに一人息子を残し亡くなってしまいます。
残された息子とともに生きていこうとするのですが、女優としてのキャリアを追うあまり寂しさからグレてしまった息子が事件を起こしてしまいます。
でも、女優を辞めるわけにはいかない！主人公はあくまで女優魂を貫きます。
母親としての姿に疑問は残りますが、彼女は女優を志し、走り続けているブレない人間です。その姿には憧れを覚えます。
主人公の強さと努力が、心地よい読了感を与えてくれます。

by 匿名希望
- 18
5.0

2021/03/18 2:23

昭和の芸能界漫画

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面白い。水商売の世界でトップを目指す女性を描いた名作「女帝」の作画・原作コンビの芸能界モノ。ちょっと古い時代（80年代くらい？）だし、画も劇画調ではあるけれど、やっぱりとても漫画が上手いし、お話が面白い。演技漫画という意味ではガラスの仮面に軍配が上がるけど、70年代後半〜80年代あたりの芸能界やドラマの世界を垣間見れる感じが芸能界漫画としてとても良く出来てると思いました。

by もずく9
- 1
5.0

2020/02/26 23:49

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天性の演技力と立ち回りのうまさで女優の素質を見込まれた主人公。
実力で勝負している感じが応援できます！
そしてゴリ押しアイドルが半年で消えるシーンがリアル。
正直に生きてしまう私としては、立ち回りのうまさってどうしたら身につくものか知りたい笑。
まだまだ読み始めなので、主人公が厳しい芸能界でどう生きていくのか、読み続けたいです！

by さくらん5577
- 4
4.0

2021/03/23 16:04

主人公と同じ、芸能の世界で裏方として働いています。
自分の働く業界の物語なので、興味が湧いて読み始めました。
主にドラマや映画の撮影に携わっていますが、現場の雰囲気や業界用語、ちょっと古いですがとてもリアルです！
最初はどうもこの画が苦手だったのですが、昭和という時代設定には合っていて、途中からは気にならなくなりました。

瞳と同じような、素晴らしい女優さんを間近で見てきましたが、その女優としての凄さや奥深さを毎回涙で表現するところだけはちょっと違和感を感じました。
泣ける=凄い女優
ではないですから、、

ただ、純粋に物語は面白かったので、ぜひ
ドラマ化したら面白いのになぁと思いました。
但し時代設定もそのままで！
昭和だからこそ、この物語が成立するので。

by mayu*3
- 0
4.0

2021/02/23 1:48

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倉科さんの作品が好きでこちらも最終話まで読みました。
夜の世界の話を描くのがとても上手い作家さんですが、芸能界の世界ということで新鮮な気持ちで読み始めました。

結論として、生まれながらに父がいない、夫と死別、自らが母になった後の親子関係が上手くいかないというベースが共通しています。
特に親子関係に関してはあまり必要ない気がするので無理に描写しなくてもいいのでは。。と思いました。
花舞の彩香の時もそうでしたが、ちょっと理解できないです。
今回も息子の更正に話を使うよりも、タイトル通り女優としての話をもう少し長く読みたかったです。
最終話にかけて詰め込みすぎなのも共通してます。

今回は批評になりましたが、やっぱり面白いことは間違いないですし、読んで損はないです。

by 匿名希望
- 0