みんなのレビューと感想「女優」(ネタバレ非表示)(45ページ目)
- タップ
- スクロール
みんなの評価
レビューを書くLoading
-
波瀾記
女優を志した少女が、夢の世界でしたたかにひたむきにのし上がっていく話です。
知恵を使い、国民に愛される女優とは何かを考え、その姿を公私ともに演じ続ける…物語とはいえすごい根性だと思います。
共演者の俳優とスキャンダルが報じられた後にはその相手と愛のない政略結婚をしたり、
その結婚相手が詐欺事件に関わり主人公も巻き込まれた際には、自分がどれだけ女優を続けたいかを夫に訴え、その夫の一世一代の名演技により主人公の疑いが晴れ、ピンチを逃れたりと、色々な波瀾が訪れます。
政略結婚を終わらせた後、本当に愛する人と巡り合い一緒になりますが悲しいことに一人息子を残し亡くなってしまいます。
残された息子とともに生きていこうとするのですが、女優としてのキャリアを追うあまり寂しさからグレてしまった息子が事件を起こしてしまいます。
でも、女優を辞めるわけにはいかない!主人公はあくまで女優魂を貫きます。
母親としての姿に疑問は残りますが、彼女は女優を志し、走り続けているブレない人間です。その姿には憧れを覚えます。
主人公の強さと努力が、心地よい読了感を与えてくれます。by 匿名希望- 18
4.0