みんなのレビューと感想「ヘブンの天秤」(ネタバレ非表示)
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存在するだけで意義がある作品の一つ
単に作品としての完成度や部数だけで測れないマンガが、日本には数多あります。
はだしのゲン、デビルマンなどを筆頭に、
「描けて読める環境があること(確実に物議を醸すとしても、国や出版社が出版を認めるだけの表現の自由がある事を示している)」
「描く事で受けるデメリットを甘受するほど、問題意識を持った作家が存在すること」
を証明する作品たちです。例として挙げた2作は完成度も高く、社会的評価を確立しているので、「こんな子どもでも書けそうな絵にそんなご大層な」と苦笑する方も多いでしょう。
でもこの「ヘブンの天秤」がどんな話か、読んだら納得します。るる先生にしか描けない、この絵でなければ到底完読できない、神と信仰の不条理の核心へ切り込んだ作品です。
そしてこの作品を公開できている、「めちゃコミック」の、現時点での素晴らしさを改めて実感しました。買収元の投資会社の、悪影響がないことを切に願います。by 色は匂えど- 0
5.0