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4.0
完読しました
画はあまり好みではなかったのですがストーリーに興味を持ち試しに無料期間中に読んでみたら…
とてもおもしろく続きも気になり気が付いたら完読しておりました…
画もストーリーも独特な不思議な感じで話数も長くなく楽しく読ませて頂きました
山神様と人間の女の子の恋のお話なのですが…
山神様である黒狐のいけ贄として育てられた主人公の村での扱いがあまりにも可哀想で…
始めの方は読むのが辛かったです
村の人達に身寄りがない主人公はずっとひとりきりで暗い小屋の中に閉じ込められやっと外に出られる時はいけ贄として捧げられ食べられ命を落とす時
村人達にずっとそう言われ続けてきたので主人公もその為だけに生きていて何の感情も望みも何も無くて…
いけ贄としてシんでいくだけの主人公に涙が出ます
でも…山神様は人を食べない
しかも村へ帰れ…と言われてしまいます
その為だけに生きてきたのに役目を失ってしまって困惑と失意とで力無く村へ帰る彼女を待ち受けていたものは…
恐くなって逃げ帰ってきたとか、山神様に気に入られなくて追い返された役立たずとか、いけ贄にならなかったせいでまた村に災いが起きてしまうからコロしてしまえ…などの悪意ある冷たい目をした村人達
山神様のいけ贄としてシぬ時には感じなかった恐怖を初めて人間に対して抱く
一番恐いのは人間だった
そしてコロされるというシへの恐怖
神は何事にも手を出さない介入しない災いも起こさないそして誰も助けない…と言っていた山神様は彼女に対してのあまりにもひどい非情な扱いに耐えられず…
村人達に主人公を妻として娶ると言い助け出す
そしてふたりの生活が始まります
今までひとりで暮らしていた山神様と暗闇で何も知らず育った主人公
主人公はお箸の使い方すら知らなくて上手に食べられない
どうやって食事していたんだろう
使い方を山神様に教えてもらいますが…
山神様の方が普通の人間の食事だったり布団で寝たりと人間のような生活です
ふたりの生活に慣れなくてすれ違ったりしますが次第にお互い大切に思って惹かれていきます
良い感じになってきた頃に天狗による邪魔が入りますが…
最後は無事に涙涙のハッピーエンドでした
何も感じなかった主人公が山神様とずっと一緒に…という望みを持ち叶えられて良かったと心から思いました
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