[小説]無欲の聖女
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あらすじ
孤児のレオは、三度の飯よりもお金が好きな、筋金入りの守銭奴。ある日、小銭でも落ちていないかと下町をきょろきょろしながら歩いていると、路上に何かを描いていた美少女の頭上に、屋根の重石が降りかかろうとしているのを見つけてしまう。咄嗟に駆け寄り、少女を救ったレオ。しかしその結果、少女が描いていた魔法陣に足を踏み入れてしまい、なんと二人の体が入れ替わってしまった。少女はレーナ。かつて貴族社会を追われた侯爵令嬢の娘。貴族の集う学院に召集されてしまうのが嫌で魔術を使って逃亡を試みていたが、それを防いだことで、命の恩人のレオは魔術を掛けられ、片言でしか会話できなくなってしまう。性格に難アリなレーナに腹を立てるレオだが、褒章として提示された金貨にあっさりつられ、レーナに代わって学院に行くことに。二人は契約を交わし、それぞれ学院生活と孤児院生活を送ることになるのだが―――。
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孤児のレオは、三度の飯よりもお金が好きな、筋金入りの守銭奴。ある日、小銭でも落ちていないかと下町をきょろきょろしながら歩いていると、路上に何かを描いていた美少女の頭上に、屋根の重石が降りかかろうとしているのを見つけてしまう。咄嗟に駆け寄り、少女を救ったレオ。しかしその結果、少女が描いていた魔法陣に足を踏み入れてしまい、なんと二人の体が入れ替わってしまった。少女はレーナ。かつて貴族社会を追われた侯爵令嬢の娘。貴族の集う学院に召集されてしまうのが嫌で魔術を使って逃亡を試みていたが、それを防いだことで、命の恩人のレオは魔術を掛けられ、片言でしか会話できなくなってしまう。性格に難アリなレーナに腹を立てるレオだが、褒章として提示された金貨にあっさりつられ、レーナに代わって学院に行くことに。二人は契約を交わし、それぞれ学院生活と孤児院生活を送ることになるのだが―――。
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侯爵令嬢レーナと身体が入れ替わってしまった守銭奴で孤児のレオ。レオノーラという新たな名前を付けられ、レーナの代わりに学院生活を送ることになった。本人は金にがめつい行動を取っているだけなのだが、その突き抜けた強欲さと、たどたどしい話し方が功を奏し(?)、無欲で高潔な少女と思い込まれる日々が続いていた。一方、孤児院暮らしを続けるレーナは、人情味ばかりが持てはやされ、自分の知識が通用しないことに苛立ちを募らせ、やがて感情を爆発させてしまう。ところが、偶然、母親に聞かれてしまい、レーナは母親と自分の過去とに向き合うことになるのだが--------------。
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ハーラルトの禍から一か月。ヴァイツは雪解けの季節に向かおうとしていたが、下町を中心に、水不足の兆しがひそかに見えはじめていた。しかしレオはそれに気付くこともなく、学院脱出をたくらんだり、雪花祭での荒稼ぎをもくろんだり、水の召喚陣を使った陣ビジネスを構想したりと、金銭欲にまみれた日々を送っていた。そんな中、学院に、後任として聖騎士・グスタフがやってくる。男らしい容貌と強力な精霊力で、学院中の人気を集めるグスタフだったが、彼はレオノーラに対し冷ややかな感情を抱いていた。真に無欲の聖女か、それとも偽善の悪女か。グスタフはレオノーラを厳しく糾弾するのだが―――。
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「湖の貴婦人」によって、精霊の湖に辿り着いたレオノーラとビアンカ。神聖な森を踏み荒らした学生に怒りを抱いていると思ったビアンカはなんとか詫びて、湖の貴婦人の怒りをとこうとする。古代エランド語が得意ではないビアンカは、レオノーラに通訳を頼み、湖の貴婦人に慈悲を乞う。しかし守銭奴レオノーラは、この機会に陣ビジネスの契約を取り付けようと思っていた。ビアンカの謝罪を超解釈し、勝手に取り引きを持ちかけるレオノーラ。対する湖の精霊は「湖の洗礼」と称し、二人を再び水に呑み込んでしまう。駆けつけた聖騎士グスタフによってビアンカは救出されるが、レオノーラは既に湖の底、精霊の領域へと沈んでしまっていて――。
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