あの頃世界のすべてだった学校と自分への呪いにさよならするまで
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あらすじ
いじめを受けた人間は、一生その過去を背負って生きていかなければいけないのか。入学した女子校でクラスの中心的存在であるクラスメートに声をかけられ、憧れのグループに入ることができた主人公・ユイ。楽しい予感に溢れるスタートを切った高校生活だったが、ユイを待ち受けていたのは、女子グループのなかで行われる陰湿で過酷ないじめの恐怖に怯え続ける毎日だった。些細なことで目をつけられいじめの対象になってしまった友達。仲間たちの目が怖くてかばうこともできないまま、やがていじめの矛先は自分に向けられるようになる。からかい、無視、SNSでの悪口…色を失っていく日常。小さな学校、小さなグループ、小さな人間関係、それが世界のすべてだった、あの頃。かつて苦しんだ、今苦しむすべての人へ贈る物語。高校時代に強迫神経症を発症し精神科病院に入院した日々を綴ったコミックエッセイ『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』で衝撃のデビューを果たした作者が、学生時代の呪いとそこからの解放を描く渾身のセミフィクション。
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みんなのレビュー
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重い内容だけど…
夢中で読んでいる自分がいました。
悪口、無視、時にはタコられる、私も理不尽ないじめにあった1人です。初老の域に入った今でも、時として思い出してしまうし、ご機嫌取りに奔走していたイヤな自分をこの作品に重ねていました。大人になったラスト、成長した主人公にホッとしましたが、果たして今の自分は、あの魔の学生時代を打開した人生を送れているのか、色々考えさせられる作品です。by 恐るべし子- 6
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5.0
考えさせられました。
小さな学校という世界で、イジメにあったら辛いし大変だと思います。学校って、団体行動が基本な世界だし。
社会に出ても、会社組織は団体行動だし。人間関係が一番大事。
日本社会は、皆他人に興味ありすぎだよね。ウェットすぎる、というか。いいとこもあるだろうけど。もう少し、ドライで、個人行動重視な社会にならんかなぁ。
一人でいる事を恐れてはいけない。生まれる時も、死ぬ時も一人。全ての人の個性を受け入れる。人と同じ、を良しとしない。子供達にそういう事教えてあげて欲しいなぁ。by ぐみにゃんさん- 2
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5.0
学生時代に戻って、一言言ってやりたい。
同じように、学生時代ハブられたり、クスクス笑われたり、悪口を聞こえるように言われたり、ゲスブ荒らされたり、理不尽なことありました。言い返せない瞬間が沢山あった。
その時の時代に戻って、自分を味方してあげたい気持ちになった。思ったこと言っていいんだよ。嫌なことは嫌って言っていいんだよって。どうしてこんな簡単なことが、あの時は言葉にできなかったのか。判断できなかったのか。学校という閉鎖空間で、目には見えないヒエラルキーが確かに存在していて、そのピラミッドから外れないように、下にならないように必死に生きてた。
そして思い返すと、忘れたフリして、私は中学の頃同級生を複数名でからかって、泣かせてしまったことがあった。なぜその子が泣いているのか、当時は分からなかった。冗談じゃん、なんで泣いてんのって。
その時私は確かに加害者として言葉の暴力を振るった。大勢にからかわれ泣いた彼女の痛みを、分からないまま大人にならなくてよかった。そのことを謝ることは出来なかったけど。忘れてはならないし、許されることではない。被害者と加害者どちらも味わって思うことは、もう2度と加害者になりたくないということ。加害者側に回る瞬間は、実は大人になっても結構ある。その時、流されずにいれることが大事なんだと思う。
今が苦しい学生の方がいたら、ぜひ読んでみて欲しいです。あなたがそこまで苦しんで守ろうとしているものは、本当にそこまでして守る必要があるものなのか?by おててのしわとしわを- 1
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5.0
ラスト付近で鳥肌たちました
絵がとにかくかわいくて好きです。内容は心えぐられますが夢中で最後まで読みました。ラスト付近のいじめっこの今に鳥肌たちました…。いじめっこも過去は…やるせない気持ちになりました。なんでこうも人間関係って学生時代も大人になっても悩むのでしょうね。最後に一応フィクションということになっていますが、どこでも起こりうることだと思います。
by グラタンおいしい- 1
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5.0
読んで良かった
私も似たような強迫観念に襲われた時期があったので共感しました。中学生の時、主人公と同じように【あのポスターの文字を全部読まないと悪いことが起こる】とか、誰もがやったことあるかもしれないけど、横断歩道の白いところから落ちると悪いことが起こる、とか、、、。
思い返せば、ストレスで追い詰められてた時だった。by ポルコロッソ子- 1
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