5.0
ぜひ最後まで読んでほしい
物語の構成が秀逸。
試し読みだけでなく、最後まで読んでほしい。
かわいそうな主人公が復讐する…とかではなく
幸せを感じられる、前向きになれるような結末。
課金して読んでよかったと思いました。
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物語の構成が秀逸。
試し読みだけでなく、最後まで読んでほしい。
かわいそうな主人公が復讐する…とかではなく
幸せを感じられる、前向きになれるような結末。
課金して読んでよかったと思いました。
久しぶりのこの方のご本は、やはり、良かったです。ひとりひとり、生きてますね。見えない事は、沢山あるよね。
ダメ恋図鑑のファンで、作者さん買いでした。
全話購入してからもう10回は読みました。
自分は長女の立場で、すごく共感できます。
同じことをしても怒られるのは私、下の子が褒められる時は随分と基準が下がってる。子供心ながらに理不尽さを感じたし、早く家を出たくて自分なりに頑張って県外に進学しました。
数年後…。私たち姉弟とも結婚しましたが、弟は実家に入り浸り、帰る頻度が少ない自立している私夫婦は薄情者扱いです。親も普段強気でいるくせに、いざとなると見捨てるのかと言わんばかりな態度。もう、うんざりです。でも、旦那はまさに清武さんのような人で、冷静に物事を見てくれて、私の家族はこの人なんだなと思いました。
この作品と違って私は和解せず親との関係を放置してしまってるけど、まだまだ親も尖ってるので無理そうです。実親とは「大人の」関係でいたいものです。
また似た話でもいいから読みたい。
こんなに長くレビューを書いたのは初めてです。
レビュー見て、皆さん思いとか考えさせられるとおっしゃっていたので、軽いノリが好きな読者さんにはお勧めしませんが、、重ーいどっしりしてる、骨太な作品好きなら躊躇わずにどうぞ!
この作家さんには珍しいテーマがこの作家さんらしく丁寧に描かれていて、とてもよかったです。
ポイント目当てではないレビューを初めて書きました。
全ての世代の人にぜひ読んで欲しいです。
60代の母親世代の話は本当にしんどい。
そして、そのしんどい世界で生きてきた母親に育ててもらっている私にも少なからず呪いがかけられていて、自由なようで不自由。不自由なようで自由。『凪のお暇』にも通じる話。
作品の中では弟がノー天気でノータリンなフールなんだけど、ここが色濃すぎちゃうと、結局「分断」しちゃうから、お姉さんと旦那さんの関係性が社会全体で作っていけたら理想だよね。
作者の以前の作品が面白かったので、今まで毛色の違う作品だと思いながら読みました。
立場が違って読むとこれほど印象が違うと、改めて感じます。
弟嫁から見ると、旦那さんが亭主関白の昭和の男と思っていたら、
実は、思いやりのある人で嫁のため自分が悪役を買って出ている優しい人だった。
男尊女卑の風習が強く残る田舎では、女が軽視されます。
榛花さんが、小さい時、差別されて育ったにも関わらず、
母親に『大好きだよ』って伝えたことは大正解だと思います。
後悔していた母親が驚いて、でも嬉しかったのが伝わります。
小さい時、私も母親が好きだった、嫌なこともあったけど、
幼い時の世間は狭いので、母親だけが頼りだったことを思い出しました。
但し、弟は甘やかされてクズに育ったようです。
嘘つきで、うわべだけの姿が想像できます。
榛花さんは昔の生活が基盤となって、現在の幸せを享受しているので、
何が良くて、何が悪かったのか考えさせられます。
面白い。色々な視点からの短編集でスカッとしておもしろかったです。自分勝手な両親にバシッと榛花が言った時はよくぞ言ったと思いました。
物事の真実は、表面だけ見ていたら分からないんだなと。その言動に至る背景や思いは人それぞれ。家族だってその真相はよく見ないと分からない。
最後の方でそれぞれが何故そうだったのかが分かって、とても面白い作品でした。そして絵がとても美しい。
母は母なりに一生懸命に尽くしてたんですね。家から早く出たい気持ちは、私の子供達も同じだったのではないかと思います。