【ネタバレあり】クローンの相方と恋愛ってどんなネタ?のレビューと感想

“クローン”を題材としたBL作品は私にとって初めてだったので、まずタイトルから惹かれました。

8年前にお笑いの相方・ミツヤを亡くしたソーマは、その後はピンで芸能活動を続けていました。
しかし、クローンとして復活させたミツヤと、こっそり自宅で同居していたのです。
クローンのミツヤは生前の記憶を持ち、ソーマと再びコンビを組むことを望んでいたのですが、ソーマにはある秘密がありました。
ずっと前から、ミツヤに恋愛感情を抱いていたという秘密が・・・

“クローン”という大きなテーマゆえ、その倫理観が議論されて然るべきでありながら、今作の中ではあまり深く掘り下げられず、トントン拍子で進みすぎという印象がありました。
が、それを許せるほど、ソーマのミツヤに対する好意の強さに心を動かされ、その気持ちを応援したくなりました。

ミツヤは本当に天真爛漫で、ちょっと天然で。
私は天然すぎる受けがあまり好きではないのですが、天然すぎない絶妙なバランスで、かわいくて仕方ありませんでした。

2人のマネージャーさんや先輩芸人さんなど、脇に嫌な人が出てこなくて安心して読めました。
ミツヤのお母さんも、素敵な人でした。