【ネタバレあり】恋敵が死んでいるのレビューと感想

う～ん

同作家さんの「薔薇の花のかぞえかた」が好きで、この作品も期待していたのですが。
とりあえず表題作のみ読んだところ、よくわからない・・・というのが正直な感想です。

バイト先の先輩の天谷に恋をしている片倉は、友達と呼べる人がいない暗い性格という設定なのに、天谷に対しては割とずけずけと切り込んでいきます。
好意ゆえの真っ直ぐな感情表現なのかもしれませんが、消極的と見せかけて積極的、繊細かと思いきや大胆な片倉の人間像が、最後まで伝わってきませんでした。
結果、キャラクターにあまり感情移入できず、う～んという気持ちに・・・

ちなみに、エロはないに等しいです。
厳密にいうと、そういうシーンは出てきますし、最後までやっているようですが、とにかく描写がさらっと薄すぎて、全く印象に残っていません。

作品のタイトルからも想像できるように、霊が出てくるおもしろい内容だなと思って読み始めましたが、ちょっと期待し過ぎていたかなぁ。
辛口になってしまいましたが、絵はきれいですよ。