きみを死なせないための物語の投稿まとめ

きみを死なせないための物語
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作品レビュー レビュー8件

お役立ちレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    生命とは

    久しぶりに面白いSF漫画に出会いました。
    宇宙コロニーに暮らす人々。発達した契約社会と管理社会。ふと、差し挟まれるノスタルジックな風景。
    よくある舞台のようで、不思議な新しさ。
    クライマックスへの流れと最後のオチには、ドキドキしました。

    掲載誌「ボニータ」は、この連載より少し前に読むのをやめていたから、こんな面白い漫画を知らなかったよ。電子図書で出会えて良かった。

    細かいことですが、あらすじ文中の「ネオニテイ」は「ネオテニィ(neoteny)」の誤植ですね。

    by rrrrr5
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  2. 評価:5.000 5.0

    命の進化と夢を巡る壮大なSFファンタジー

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    科学的な知識と理論に基づいて構築され、それに感情を絡め、生命の夢と希望を託したSFファンタジー。SF/ファンタジーのファンとしてはとても嬉しい。SF的な設定が楽しめるうえ、感情が揺さぶられ、その壮大さに圧倒され感動する。

    粗筋:
    地球が隕石で滅びる時、宇宙に逃げたごく少数の人類の中に、突然変異で生まれた超長寿の新人類ソウイチロウがいた。そして生き残った人類が宇宙ステーション「コクーン」で暮らすうち、光合成をする植物タイプの短命なダフネ―達も、突然変異で人類から生まれた。

    動物と植物の遺伝子を兼ね備えたダフネ―達だが、繁殖能力がなく短命で、皆10代半ば過ぎで死ぬ。それなのに、繁殖能力がないのに、「お母さんになりたかった」ダフネ―の少女ジジ。

    やがて時が経ち、ソウイチロウの長命の子孫ネオニティ達が、ダフネ―「ジジ」の細胞を携えて宇宙へ飛び立つ。数百年かけて宇宙船で旅をして別の惑星に命の種をまき、数十億年かけて生命体へと進化させるために。そうすることで、地球を失った旧人類に希望と夢を与えるために。その別の惑星の生命の母親になるジジの細胞を携えて。

    死が間近に迫っているのに、「ジジは惑星のお母さんになるんだね!」と前向きにとらえて喜ぶジジが愛おしい。

    昔1980年代に制作された米国のTV番組「新スタートレック」(スタートレックTNG)では、遥か昔地球に命の種をまいた異星人の種族がまだ生きていて、こう言った。「我々は(ひとりぼっちで)寂しかった。(We were all alone.だったかな?)数千年宇宙を旅しても、どこにも我々のような命には出会わなかった。(だから宇宙のあちこちに種まきをやった) 」

    今度は、この漫画で「滅びた地球から宇宙に種まきをしに旅立つ」。
    生命の夢と希望を託した壮大な宇宙と進化のファンタジー。

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最新のレビュー

  1. 評価:3.000 3.0

    近未来SFの人間ドラマ

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    設定としては、新たな種類の生物・ダフネが存在する世界。短命なのがかわいそうで短い人生を子孫繁栄のために費やさなければいけない運命。

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  2. 評価:5.000 5.0

    重厚なストーリーと骨太な設定で、読むのが止まらなかった!少しずつ明かされる世界観に色んな妄想をしながら読み進めるのが楽しかったです。

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