【ネタバレあり】[小説]夜獣～ふたりの花婿と薔薇の聖女の繚乱～のレビューと感想

個人的には、なかなか耽美な世界だと思ってます。生まれ変わって吸血鬼になった前世の夫キースとジェラールの愛を一身に受けるマリア。
2人とも独占したかっただろうなぁ。大変だなぁ、マリアσ(^_^;)

うーん…

ストーリー的にはすごく面白かったのですが、夫が二人というのがちょっと違和感ありました。前世の夫と現世の夫と、どちらもいい人なんですが、前世の夫は、吸血鬼になってるし、ここは引くべきじゃないのか？と思ってしまった。
それに、両親が判明したのだけど、お母さんが可哀想すぎる。教皇さまと道ならぬ恋で結婚が叶わないからと生まれた娘は死んだとされ、夫とも離されて。父親である教皇様があまりに無責任過ぎて、酷い。自分だけ娘の結婚式に来るなんて、それなら母親のマリーさんの所に行って救ってあげてほしかった。ちょっと納得できませんでした。

ハレルヤ

簡単に言うとシスターとヴァンパイアとヴァンパイアハンターの3Pです。
何で3人という理由が読むと納得出来るのが良い！
ヒロインのローザは凄く狭い世界(教会)しか知らないのですが、そこから引っ張り出そうとするヒーローに甘える形になるのかと思いきや、成長する姿がとても好感が持てました。
そしてなんといっても伏線回収が素晴らしい。
少し宗教っぽい話ですが、カトリックとプロテスタントとの区別さえつかない自分が読んでも凄く良かったと思える内容でした。
買って良かったです。