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奥さんのお母さんを遠距離介護する漫画家夫婦のお話です。老いて体力や認知力が低下していく母を精一杯見守る娘。親子の心の交流に感動します。一方で全く頼りにならない父親。でも老母の側に長年連れ添ったのは紛れもない事実なのです。度重なる転倒・骨折の後に急激に弱ってしまい検査入院をする事になった夜、自宅へ帰る老夫の背中に「お父さん元気でね、体に気をつけてね」と縋るように声を掛ける母。普段の関係からは窺い知れない絆が心の奥底には潜んでいたのか。人は独りでは生きられないと改めて気付かされた作品です。
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