葬送行進曲
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あらすじ
嵐の夜、山道に迷った男は廃屋で一夜を明かす。しかし廃屋と思われたその家には老婆が独りで住んでいた。さらにその家は「よくぞこれだけ!」と思われるほどのゴミに溢れたゴミ屋敷であった。行き場のない男と、どこへも行けない老婆。ワケアリの二人の孤独な魂が共鳴し……。前作「よろこびのうた」では実際にあった事件を題材に日本の問題をあぶりだしたウチヤマユージが、今作でもまた人の心の暗部を優しく掬い、そして救う。
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みんなのレビュー
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現代の寓話
この作者は、今、自分が最も注目している漫画家の一人である。
極めて現代的な観点から、しかも普遍的な角度で、老いや死を描くことの出来る、稀有な作家だと感じる。
昔話の中では、桃が流れてきて元気な子が生まれるとか、おむすびが穴に落ちて財宝が手に入るとか、老人に唐突なラッキーが訪れて、何だかんだで誠実な老人はハッピーになり、意地悪な人間にはバチが当たる。
が、現代は(多分、本当は昔もだろうけど)誠実な老人にとっても過酷である。
夫には先立たれ、子どもには見捨てられ、近隣からは孤立し、家はゴミ屋敷となる。
そんな老婆に訪れた「不意なラッキー」を描いた作品であり、私は、現代社会におけるひとつの寓話として読んだ。
また、この作者の漫画には、罪と、罪に対する許し、というテーマが繰り返し出てくる。
寓話的でありながら、単に「善人は結局めでたしめでたし」というだけの話ではなく、そこには罪という影があり、それが作品に奥行きを与えている。
清廉潔白ではなく、自らの罪を自覚しているがゆえに、他人の罪に対しても寛容であれる、という本作の主人公の姿は、ひとつの本質かもしれない。
星をひとつ引いたのは、「よろこびのうた」があまりに圧倒的すぎて、つい比較してしまったせいである。
そういう意味では、私の評価は、あまりフェアではない。by roka- 5
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4.0
子供嗤うな来た道だ 年寄り嗤うな行く道だ
って、父から聞いて育ちました。福祉関係の仕事をしていますが、家族による「老人虐待」のケースが多く切なくなります。でも、身体や認知機能が衰えた一人の大人の暮らしを助けるって簡単じゃないし、ましてや働いていたり、小さな子どもがいたら尚更。
話に出てくるお母さんも命懸けで子ども産んで育て上げたのに息子2人は旦那さんを亡くしたその後の母を放ったらかしなうえ、惨めだとばかりに馬鹿にしている(嗤っている)。因果応報…息子2人はお母さんの年齢になった時に困ればいい💢と思う。(お母さんは最期、主人公に救われて良かった…これも因果応報だと思う)by シロアン- 3
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5.0
作者買い‼️やっぱり裏切られない
すごく不思議な世界観をお持ちの作者様
今まで出会ったことのない感じ
毎回、泣けるし読み終わると不幸そうに見えて、あれ?最後は不思議と「良かった」と思うお話ばかり。
読み終わると、あなたも別のお話を見たくなるはず!
絶対、作者買いしたくなりますよ。by ドリー- 3
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5.0
一気読み!!!
試し読みは短かったので、レビューを見て読む気になりました。
一気読みしました!!!
それくらい面白い。読んだ後もスッキリです。
主人公が、おばあちゃんの屋敷の掃除をするというストーリーの中に、人間ドラマを混ぜた作品ですが、読んで良かったです。
真面目に生きてたら良いことがある気がしてきました。by ぢゃんぬ- 0
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3.0
🤔❗️
絵は 好みでは なかったのですが
無料分を 読んだら 気になって
しまって 読み進んでる 途中です!
おばあちゃんの 若い頃のお話?等
どうして こうなってしまったのか?等
謎めいた 部分が
徐々に 解明されて来ました!
まだまだ 先が 気になるので
購入して 読もうと 思います!by バルンバルン- 0
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4.0