3.0
GX版を先に読んだせいかもしれませんが…
漫画版は両方とも読んでいますが、原作未読の人間です。
個人的には、こちらよりもサンデーGX版の方が好きです。
話の流れとしてはもちろんどちらの漫画も同じなのですが、取捨選択している部分が違う感じ。
個人的にGX版の方が好きな理由としては、
①伏線がない部分があり、展開に違和感を覚える部分がある
例としては、里樹妃の暗殺未遂事件で、火の色が変わる木簡の話がないため、壬氏たちがどうして風明にたどり着けたのかわからない。
②ところどころ、コマ割りや擬音のつけ方に疑問を感じる箇所がある。
例としては、梨花妃の看病をする部分で、「子供を産めない」云々の話をしているところで突然胸の「ぷるん」という擬音を入れたりするあたりが最大の違和感。たしかにその後胸の話題にはなるが、その時点では関係ないのだから「なんで今胸強調した?」ってなる。その他にも諸々ありますが。
③壬氏の顔が女性的すぎる。
たしかに天女のごときお方と散々言われているので中性的な美貌ではあるのだろうが、ちょっと女性っぽさが強すぎるように感じました。特に最初の方の話数では。
折角ただの宦官ではないという雰囲気をそこかしこに散らばせているのだから、そこは美人だけど明らかに男ではある、というような造形にして欲しかった。
その他にも、里樹妃暗殺未遂事件のところで指紋を調べる時の器が完全にお椀で「中身溢れるだろう」とか、病に臥せっている梨花妃の胸の膨らみが大きすぎて不自然とか、里樹妃が壬氏に対してでれでれしすぎてて、幼い世間知らずということを差し引いても、あまりにも上級妃らしくない態度に見えるとか、細かいですがいろんなところに違和感を感じてしまってあまり好きにはなれませんでした。
最初に言った通り原作未読なので、ひょっとしたらこちらの方が原作に近いのかもしれませんが、個人的にはサンデーGX版をお勧めします。
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