萩ノ章 壱(1)
あらすじ
「この世は存外おもしろい」 それは二十八日に一度人界に現れる不思議の庭。 絵師の可風は、草木百花を司るたまゆら姫と出会い、恋に落ちた―――。 名作『君のいない楽園』の作者が放つ、渾身の意欲作! 心優しき絵師・可風はある夜招かれた「鬼宿の庭」で主である精霊・たまゆら姫と出会う。変幻自在に姿を変え、人の世の理を語るたまゆら姫に次第に魅了されていく可風。しかし姫は、人間に触れるとその命を縮めてしまう運命であった――。夏から冬へ移りゆく季節とともに紡がれるせつなくも美しき逢瀬奇譚!
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