三十七番目の僧侶(1)
あらすじ
――誰も出て行こうとせん。 ここからは出られないのかのう――。明慧寺は真実、謎の寺だった。数百年に渡り誰の目にも触れず、ただそこにずっとあり続けていた…。殺された小坂了稔は相当な破戒坊主で慈行、祐賢、常信らの派閥とも複雑で錯綜した力関係を築いていた。寺の事情に混乱する警察を他所に再び、殺人事件が起きてしまう――。
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