子どもの世界のサスペンス
閉鎖空間を舞台にした、いわゆるソリッド・シチュエーション・スリラーだが、「子ども」の目線の描き方が巧みである。
子ども時代に特有の、大人に対するある種の不信感みたいなものが、作品のカラーに上手く乗っている。
結果、単なるサスペンスではない、ちょっと感傷と郷愁を誘うような、独特の雰囲気を醸し出している。
ただ、道中なかなか引き込まれただけに、オチの弱さはやや残念ではあった。
by
roka
- 5
3.0