3.0
泣くほどか?
辛口です。すみません。
はっきり言ってありきたりな話です。
王道と言えば聞こえは良いけど、手垢が付くほど使い古されたパターンです。
「白線遊び」やアラスカツアーがどうこういうのは小道具としては面白い。でも大筋に影響を与えるほどの力はなく、誰でも簡単に先が読めてしまう。「で?」っていう。
出会いから人生の終焉までを描いていながら駆け足感が半端ない。
制限内に収めるためか細部を読者に委ねるような描き方をされているのがダメなんだと思う。
正直「そこ!もう一歩つっこまないと分かりづらい」「その飲み込んだ言葉が萌えなんだから言わせないとダメダメ」と思うシーンばかり。
王道なら王道らしく押さえるべきところは押さえないと萌えないんですよ。
王道はありきたりな分萌えのハードルは高いという事です。
なのに「来るぞ来るぞ」と見せかけておいて目の前で消失するような残念感というか、「え?コレだけ?」っていう物足りなさというか。
いろんなエピソードが萌えとして昇華してない。不完全燃焼なモヤモヤがたくさーん。
どなたかが書かれていたように「あー泣かせにきてるな」「お涙頂戴かよ」という印象を与えてしまうんだと思う。「こーして、こーなったら切ないでしょ。かわいそうでしよ?」って言われてるみたい。
2人の気持ちに説得力が無くいまいち共感出来ない。全てが心に響かず上滑りしている。
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