【ネタバレあり】声なきものの唄～瀬戸内の女郎小屋～のレビューと感想（61ページ目）

遊郭というと、
花魁同士の火花バチバチ、とかトップに上り詰めるとかお客との恋とかあっさりであるあるなものなのかと思いきや…

それぞれのキャラクターの過去なども描かれてていて、悲しいけどそこで働く女性の強さを感じます。
主人公のチヌの遊郭に染まりきっていないところが本当に救いで、そこが引き込まれるところかと思います。
この話読んでると、男性の身勝手さがすごい目についてしまう。

辛い場面も心温まる場面も常に女性目線でリアルなところがついつい読み進めちゃうんです。

かわいそうなんて

昔はあっただろうこのような世界がない今は平和なのだろうと感じました。売ることでしか生きられない世界なんて思うと悲しいですが主人公の明るい性格に前向きになれるようなお話がつまっています。

昔はこんな風に身を売らないと生活していけなかったと思うととても切なくなりました。年齢もそうだし生い立ちも、様々の人間模様が描かれていて、切ないけど、読まずにはいられなくなりました。

すごい話だ

とても直視に耐え難い境遇ながら、立派に明るく生き抜く女性たち。
読み始めた時はまさかチヌさんがここまで強く前向きになるとは思わなかった。
読み応えあります。

昔はこういうことがよくある話しだったのだなとおもいつつ、読んでいます。ただ、姉妹の運命がかなりわかれてしまい続きかきになります。

たくましくせつない

こんな事が実際にあった話と思うと胸が苦しくなります。それでもチヌの優しさ、たくましさに救われますね。こんな女性が実在したのかは分かりませんが…。
からゆきさんの話はすごく良かったです。
辛い思いをしていたおタカさんが最後に張と幸せになれて、読みながら思わず「良かったね」と言ってしまいました。

太夫が下働きしたりとか、ノンフィクションとして読むには難ありだけど、おとぎ話の創作と割り切って読むにはいいかもしれないです。

引き込まれる

重たい内容覚悟で読んでみたけど、確かに女のドロドロやこの世界のつらさや厳しい現実はあるけど、時々あるクスッとする場面や優しい場面もあり、嫌な感じがしない。
チヌちゃんがとても優しい心の持ち主で、この世界でよくやっていられるものだなぁと思った。
続きが気になるので、読み進めたい。

びんぼうでどうしようもなくですが姉妹のそれぞれの境遇や気持ちの持ちようにもとても楽しみですこれからどうなって行くのか楽しみです

多分、大袈裟に書いていないんだろう。
もっともっと、酷いことがあったんだろう。
今でこそは女性が人権を象徴できる時代にはなりましたが、、この時代の男尊女卑は本当に辛い。
亡くなられた方達の冥福を祈るばかり。