3.0
姑と娘婿の道ならぬ恋…という表題作だけ読みました。
主人公の松江は男好きで、男がいないと生きていけないタイプ。
そして、家父長制や男女のジェンダーロールにかなり縛られている。
だから長男に対しては、「男だし・長男だし」と甘やかし可愛がり、娘に対しては、「女なのにできない」「女なら愛される努力をすべき」といつまでも可愛がらなかったが故に、自信を持てず鬱病になってしまったのでしょう。
松江が殺したようなものです。
でも、そんな松江もある意味被害者ですよね。
女性として…ではなく、彼女らしく輝ける生き方が他にもあったはず。
でも当時はそんな生き方は許されなかった。
しかし、松江はそんなジェンダーロールの押し付けに耐えられたが、娘は耐えられなかった。
本来であれば、娘も、自分らしさを見出されてしかるべきだったが、松江にはそれができなかった。なぜなら自分が誰にも彼女らしさを認めてもらえなかったから。
令和は、みんなが自分らしく生きられる世の中にしたいものですね。
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