みんなのレビューと感想「まんが名前のない女たち―貧困AV女優編―」（ネタバレ非表示）（40ページ目）

一気読み

あと少し続きが読みたいと思う尻切れ感の話もあるけど、二話読みきりのオムニバスです。
ありがちの話もありつつ、絵のきれいさと怖いもの見たさが後押しして全部読んでしまいました。

AV女優さんがみんなこの物語のような人生を送ったとは思いたくないです。
色んな事情や目的があって、就いた職業だろうし、こんなAV女優さんばかりだと、逆に偏見を持ってしまいそうだ。

なんだか、あまり縁のない世界なので、興味本意で読んでみました。今、AVの強要云々が騒がれてるし。結局はいろんな事情があるんだなぁ程度、可もなく不可もなくです。

姫川麗

過去の犯罪は例え本人が服役して罪を償ったつもりでもその事に傷付いた人間がいる事実は消せないから他人を傷付ける事を厭わない罪悪感に無関心な人間が居るのは怖いて思いました。

得るものが何も無い

リアリティの欠片もなく、娯楽として単純に楽しめるというほどの出来でもなく、こちらのマンガを読んで得るものは何もありません。

生きるために頑張る

社会や人の闇が垣間見られます。
ただただエロを推奨するお話ではありません。

重い

特に姫川麗の話が酷い。暴力でこの世を渡ってきたみたいな感じが不愉快です。この女性に同情の余地すらありません。

原作は書籍

これはもともとエロ雑誌の特集を担当していたフリーライターの方が長年取材したものをまとめた書籍が原作です。
基本的にはノンフィクションですが、女優の子によっては事務所のイメージ操作で不幸な過去を売りにしている子もいます(笑)漫画ではその辺は伝わりづらいと思いますので興味があるかたは原作書籍もおすすめです。この漫画に登場するかはわかりませんが、自殺した女優の苺みるくさんなんから死ぬ直前まで受けていたインタビューが非常に生々しく、衝撃的な内容でもあります。

まともに生きられない女達

虐待の事実を作品にしたものは数多くありますが、その後、虐待をされた女の子がどのように生きるのか を描いた作品はなかなかありません。

この作品は、過去に虐待された等 普通に生活出来なかった少女がAVという職業に就く過程を描いてます。
何となく訳ありな人達なんだね、と感じてますが、ちゃんと作品として読むと、ちゃんと守られてこなかった子どもは、こういう場所に何かを求めるんだな、と切なくなりました。

最初の話で、母親を守るためにこの職業に就いた話は辛かったです。

偏見が消えた…

好きな女性がやっている仕事ではないことがわかりました。苦しみの先に覚悟があった…人としてすごいなと思いました。