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  1. 評価:5.000 5.0

    美しい画に魅せられるドラマのような作品

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    この作者さんのファンです。
    この作品の単行本も持っています。
    最新話(82話)まで読みました。

    まず、画がとにかく綺麗。
    無駄のないセリフで騒がしさを感じることがない。
    その「セリフ」の少なさは、登場人物たちの表情の微細な変化や心情の機微を細やかに描いたり、登場人物たちの「行動」のカットを豊富にすることで補われている。

    そういった「視覚情報」が多いため、逆に読み手には想像の余地が与えられて、登場人物たちの心情や背景を想像したり、登場人物たちに感情移入がしやすくなる。
    ほかのレビュアーの方もおっしゃっていましたが、まさにドラマを観ているような感覚で、テンポよく、だけどしっかりストーリーに浸ることができます。

    作品としては、そういった構成のしかたがどストライクで好きです。

    ストーリーの内容としては、
    まず大前提として「こんなの現実的にありえるかよ」、「こんな人現実にいるかよ」、と言い出すとキリがないので、そこは度外視です。

    個人的に、登場人物たちみんな好きです。
    ウザったいけど自身の気持ちに正直な高端のキャラも、
    はつらつとしていて鋭いアンテナをもつゆうかのキャラも、
    自分の女性性を犠牲にしてでも仕事に打ち込む小夜のしなやかなキャラも、
    本心の見えないどこか冷徹な仮面を纏った桐山のキャラも、
    それぞれが際立っていて愛おしいです。

    桐山の学生時代をクローズアップした番外編もありましたが、ベースのストーリーでも桐山の過去を連想させるようなシーンがいくつかあって、小夜との今後の関係性にどう影響してくるのか、なぜ小夜への気持ちを今まで自覚できずにいたのかが気になってくるところです。

    高端が、桐山とは対照的に小夜のことを気になっているとはっきり自覚し、小夜へ告白をしますが、日ごろ高端を邪険に扱っている小夜ははたして高端のストレートな想いにどう応えるのか。

    個人的には小夜にはやはり桐山と結ばれてほしいとは思いますが、あまりにも小夜と桐山の恋愛関係が想像できなくて、「小夜は誰と結ばれれば幸せになれるだろうか」と考えてしまいます。

    更新頻度が遅いところがネックですが、それをチャラにしてしまうほどに作品として好きなので、星は5つです。
    それにしても今後の展開が気になってしかたない…!

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