5.0
レビュー3.9って。
4.0超えていないのが意外でした。
好き嫌いが分かれるんでしょうかね。
このマンガは他とは一線を画していて、この世界観は唯一無二だと思います。
(設定だけで言うと、あせっかきヒロインと石けんを作る彼氏の話が似ていて、あちらも好きなのですが、あちらとはまた違った世界観)
似たようなラブストーリーが多い中、このお話はタイトル、絵のタッチ、ストーリー、それぞれが読んだ後も不思議な余韻を残します。
物語の冒頭、ヒロインも相手役の男の子も心にトラウマを抱えた状態で再会するのですが、お互いが影響を与えあって、少しずつ心を解きほぐしていきます。
血の通っていないロボットみたいだった九条くんが、ヒロインと再会し、ヤキモチ妬いたり弱々しくなったり、だんだん人間ぽくなる様子は微笑ましい。
ヒロインも地味でギラギラしていない感じがいい。
随所に出てくる下着姿のヒロインは柔らかさの象徴で、タイトル通り、九条くんにとって、ふれたくなる、かおりを確かめたくなる、そんな存在なのだと納得させられます。
これが、キャピキャピのヒロインだと胸やけする感じだったろうなと。
においに支配された世界で、ある意味苦しみ続けてきた九条くんですが、フランスで本当の父親と出会い、それをきっかけに、彼の身体に異変が生じます。
そして、帰国した彼は転職し、日本の父の元で働くというという大きな決断をします。
この先どうなるのか、続きが気になります。
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6
ふれるかおる