4.0
忘れられない漫画だ
自分がよく見るサイトに、度々広告で出ていたので、どんなもんかとクリックして読んでみました。
主人公泉和代は、現実にこんな奴いるのかよ!?と思うくらい嫌な女でした。
でも、そんな和代がどんな振る舞いをしてどこに行ってしまうのかが楽しみになって、どんどん読み進めてしまいました。
見方によっては滑稽にも見えます。
クサリカタビラには笑ったなぁ………www
それと、和代が事件を起こした後の、綾瀬ちゃんの去り際の台詞が、皮肉が効いていてとても良かった。
和代は頭の回転は速く、確かに仕事は出来るんだろう。
しかし、ビジネスマンとして致命的な欠点がある。
それは、「他人に訊けない」ということだ。
自分こそが誰より優れていると思い込んでいるため、他人に訊くということをしない。
それをやれば解決出来る問題だってあるだろうし、協力関係を作ることは仕事をする上で重要だ。
それが出来ないのはビジネスマンとして痛い。
仕事面のみならず、読者の誰もが思っている通り、いちいち他人を見下してくるのが人間としてとても痛い。
よく会社にいられるな、とさえ思う。
今現代では、ATM婚やら逃げ婚やらで仕事から逃げようとする、情けない女性たちが溢れている中、仕事に対して強い向上心を持ってるのは大したものなんだけど、この女の場合、それとは別の部分が痛い。
もうこのまま結婚も何も出来ないんじゃないかな…?
多分このまま堕ちるとこまで堕ちて、這い上がる意気を見せるくらいしか、改善の余地がないのではないかねぇ?
ていうかそうであって欲しい。
ちなみに和代がどんな過去を歩んできたのか知りたい。
子供の頃、学校時代はどんな感じだったんだろう?
自分が想像するに、学校時代はずっとずっと、スクールカースト上位の女王様だったんじゃなかろうか?
頭の回転が速いから、何をやっても好成績だったし、本人の産まれ持った自尊心の高さも相まって、「自分は凄い人間だ!!!」と考える尊大な性格になってしまったのではと想像してみる。
勿論当時から、和代を嫌悪する人たちは少なからずいたけど、大学時代までは、その女王様の威光を以て、好きに楽しくやれてた。
が、会社に入って仕事をするようになったら、これが思うように上手くいかず躓きまくってる、のがこの物語だろうかと。
……最後、勝手な推測でした。
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ワタシ以外みんなバカ