5.0
かわいくて切なくて
高校生で両親を亡くした主人公の菫子が出会った高校生の皓と大恋愛をして一緒になり若くして身籠るが菫子を残して皓が事故で亡くなってしまう。資産家の息子だった皓の親には認められず、一粒種の望(のんのん)を産み女手ひとつで育てていく。そんな菫子(スーちゃん)は事あるごとに周りの人に助けられながら、愛情をたっぷり注ぎながらのんのんを育てていく。スーちゃんやのんのんにまつわる登場人物たちをそれぞれに抱えた事情を善悪併せ持つ人の感情とともに丁寧に描きながら、人としてどう生きてきたのか、どういきていけばいいのかをまじめに考え、より良く生きようとする姿がとても健気で愛おしい。
ゆっくりゆっくり読んでいたのだけれど、皓の家庭教師で皓の父の秘書としてスーちゃん家族に関わっていた豊上さんがイギリスに赴任したあたりからじれったくなって一気読みしてしまいました。
成長したのんのんの物語も読みたくなりました。
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