5.0
まるで長編映画を観ているよう❤️
歌舞伎という表現者が主役の為か、10代とはいえ抱えている物の奥が深く、読み進めていく毎にハマります。
恭之助君と一弥君がお互いの才能を認め必要としながらも距離が出来てしまい、その間にも自分を高める努力を続け、会えば牽制しあってしまったりするのは、かけ引きをしない10代らしいなーと感心してしまいます。
あやめちゃんとの出会いが一弥君の人生を変え、また恭之助君もあやめちゃんを一途に思い彼女にこれからの歌舞伎人生の歩むべき道を示してもらい伴侶となる(かも)のですから、彼女の運は凄い!
実際の歌舞伎役者さんをぴんとこな登場人物に当てはめて妄想して楽しんでいました。
着物を着た人物の動く様を描くのは本当に難しいのに、若者からベテラン迄惚れ惚れする程上手く描かれていて感心します。
続編を強く望むくらい皆様にお勧めしたい作品です。
- 0
ぴんとこな