5.0
自分に重なることのあるところが
付き合いたての頃は愛おしく思ったり盲目だった部分が長年の付き合いを経て醜いとか不快に思えてしまうことって確かにあるなぁと思いました。しかもそんな折に新鮮味のある異性がその気にさせてきたりしたら、そっちに行っちゃうかもなぁみたいな。
でも長年一緒にいたっていうのは、やっぱりどこか落ち着くものがあるからこそのことで、別れてそれに気づいた時にはもうその恋には戻れない。それは振った側が一番後悔することなんだと思います。振られた側はふっきれますし。
その後幸せを手にするのが振られた側であるのが読んでいて良かったです。別れてよかったと思わせる描写もエグくなく自然に描かれていて。
恋はいつしか愛という落ち着きに変わるけれど、それを愛ととれるか、マンネリととらえるかが人生の相性なんだと思いました。
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