3.0
テーマが微妙
私は、臓器移植というものは、人間倫理の根源に関わる問題を内包すると思っているので、
ただの一個人の判断で、対象者(極悪人とはいえ)を選別拉致して臓器を摘出、自身の病院や研究に利用するという事を、まるで正義のように描く本作品には、やはり抵抗を覚えます。
漫画によくある「お金を貰って人殺しをする(これも違法だけど)」のとは全く意味が違う、もっとずっと、罪深い行為だと思います。
「作者渾身の…」と紹介にはあるけれど、全裸のS〇Xシーンが不必要に満載だったりなど、娯楽作品の域を出ない感は否めず、臓器移植(売買)という重いテーマだけに、あまりいい気持ちでは読めません。
また、対象者から、麻酔もかけずに臓器を摘出できるものなのでしょうか?
手首足首だけ固定していますが、恐怖と痛みで激しく身をよじって暴れて、無傷の臓器摘出なんて無理じゃないかと思ってしまいます。
足一本の切断だって、激痛で暴れ騒ぐのが現実だと思います。
そういう部分も、物語に入っていきにくい原因になっています。
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