5.0
最後まで読むことをおすすめします
最初はグロくて怖いパニック系の香りがしますが、人間の力では絶対勝てない(いろんな意味で)、地球外生物に定期的に捕食される、というか生け贄を捧げて地球を存続させてもらっている…という設定が見えてから、それぞれの登場人物の人間模様が面白くなり、その場所に至るまでのなかなかに濃い歴史などが明かされて途端に引き込まれる。逆に言えばそのあたりまで読まないとこの漫画の本当の面白さは味わえないかも。
だから少なくともこの作品においてはレビューや☆の数において「途中までしか読んでいない人」の評価はあまりアテにならないと言っていい。
物語に起承転結があって、テーマもメッセージも、深い。
腰を据えて読めればほんと面白いのでオススメです。
あぁ、途中でやめなくてよかった。
個人的にはやはりナツネと山引くんがたまらない。とくに山引くんの大学時代の「教授」との因縁の話なんか最高。天才設定だからこそその後の大事な展開(ナツネ増殖)にもリアリティが出る。普通の頭脳じゃ思い付かないしできないことも、彼ならやれそうだと思わせる。
あと所長の話も好き。本当の目的が予想を裏切ってくれたので(いい人だった)、できれば生きててほしかった。
とにかく色々考えさせられる骨太な内容なのでオススメします。
- 3
食糧人類-Starving Anonymous-