5.0
痛いほどリアルな漫画
私は斉藤さん寄りの特性を持っていますが、この作品は胸が苦しくなるくらいリアルに発達障害のことが描かれています。
特に斉藤さんの「こんなこともできない 横井さんに何もできない」というシーンは、自分と重ねてしまい涙が止まりませんでした。
みんなが当たり前に出来ることができない苦しさ、人と違うという違和感、そして周りに迷惑をかけてしまっているという罪悪感を、死ぬまで抱えて生きていかなければならないことから、
生に対して後ろ向きである部分も共感しかありません。
しかしそんな斉藤さんを理解し肯定し続けてくれる横井さんの言葉ひとつひとつがあたたかく、私のような人間にも寄り添ってくれるようで、なんども読み返してしまいます。
誰も自分の苦しみをわかってくれる人はいないと苦しんでいる人に、ぜひ読んでほしい作品です。
この作品に出会えて良かったです。
- 16
アスペル・カノジョ