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  1. 評価:5.000 5.0

    深い

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    読んだ後、しばらくこの作品のことばかり考えてました。

    どうしてこの結末だったのかなーとか、お互い相手のことを本当はどう思ってたのかなーとか考えながら何度も読み返しました。

    私はこの結末、嫌いではなかったです。これが高校3年生だったら確かにちょっと物足りない。でも中学3年生なんですよね。だから終わらせるしかなかった・・・。

    最後に2人で一晩だけ駆け落ち(家出?)するのも、途中で薬局も寄ってるし1万円くらいは必要だったと思うんですよね。2人の所持金を合わせればなんとか足り・・・る??足ります?中学生って常にそんなにお金持ってます?

    バイトもできない中学3年生。非常時のための貯金に手をつけたかもしれないし、一時的におうちのお金をちょっと拝借したのかもしれない。とにかく、そう何度もできることではない特別な一晩だったのだと思います。

    2人とも日々プレッシャーを感じていて、プレッシャーから逃れたいと感じていたと思う。お互いに同志だと思い惹かれあったのだと思う。

    数年後、土屋くんが冴に気づかないふりをしたのは同志と感じなかったからかな・・・。姉との確執を克服して生き生きとしている冴を見て「幸せそうで良かった」と思い声をかけなかったのだと思いました。もし冴が悩んで思い詰めてる様子だったらまた慰め合って堕ちてたかも・・・?!

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