4.0
猿…なの?
かつて薬害問題の責任を押し付けられそうになり、結果「無実」であったものの、世間的には大きなマイナスイメージを負ってしまった中堅製薬会社の社員らが、登場人物の9割以上をしめる。
ワンマン社長により、このご時世に「親睦のための、登山に近いハイキングイベント」を行い、そこそこの苦労で終わるものの、待っているのは、その千倍以上に過酷な恐怖の世界であった。
全体から離れたところで、ひそかに「同盟」を結ぶ者達、ひとり苦悩する者、そして、なにかを企んでいる者
容赦なく、人が死んでいきます。
中盤というか、序盤から「この動きは、もう、猿ではない。」と思うものの、ぐいぐい、読み進められる。
唯一の難点?は、これだけのめちゃくちゃな環境下に数日間も置かれたら、髪の毛なんてギトギトのボサボサになるであろうに、皆、きちんとヘアセットされたままであること。特に、女子は、初日からのヘアスタイルが、多少、汚れが見えるものの、ほぼ原型をとどめていることでしょうか。
どれだけ、すごいスタイリング剤を使っているの?と…
休日にイッキ読みをすると、夕方に、つらくなってきます。
娯楽要素ゼロです。
ただ、今、ゴラクで連載されている「2」に出てくるような、危機におかれると、どうしようもなくおかしくなり、周囲に迷惑をかけまくるというキャラは出てきません。
悪人は、悪人で、ひっそりと、です。
髪型で、マイナス1です。
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5
モンキーピーク