克巳さんの投稿一覧

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1 - 3件目/全3件
  1. 評価:5.000 5.0

    心情描写のさじ加減がとても絶妙

    思春期独特の、大人から見たらくだらない悩みや、葛藤や、苛立ちみたいなものを追体験させてくれるような作品。
    分類としては少女漫画になっているものの、どちらかというと「青春漫画」といった呼び方の方がしっくりくる。
    いま現在116話まで読み進めて、心底嫌いになるような嫌なやつが一人として居ないというのもポイント高い。

    もしかすると初めのうちは、ただ青臭いだけ、みたいな感想を抱いてしまうかもしれないけれど『諸行無常に勝つ』という言葉が一気に深みを増す辺り(だいたい100話前後)まで是非とも読み進めてみて欲しい。
    あと、112話からの流れと絶妙すぎる間にウッカリ声だして笑った。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    壮絶なCITY HUNTER愛を感じる。

    ある日突然、自分の大好きな漫画の世界に入り込んで、主人公たちと特別な関係になる…。そんな、小中学生の頃に1度くらいは夢見たようないわゆる「妄想」を描いちゃった漫画。なんて風に書いてしまうと、敬遠する人は多そうだ。

    実際のところ、作品解説を読んだ当初は「そういうのは同人誌でやってくれ」と感じたし、毎日無料で読める多数が割と多めでなければ読んでみようともしなかったと思う。

    けれどこの作者さん、北条司氏の模写が巧い。表紙のカラー絵の塗り…なんだこれ。御本人の作画ではなく?!!
    漫画本編を読み進めても、時おり違和感感じること   はあるけど、割合的には至極わずか。絵が似てるだけで話のテンポはなんか違う、なんてことはなく。メインキャラは似てるけどサブキャラで手癖が出てる、なんてこともない。

    CITY HUNTERの世界観をまるごと見事に模写して、読み手達の見知った風景やエピソード(この作品を読もうとする人は、おそらく“本物”をなんらかの形で見たことがある人だと思うので)の中に、荒唐無稽な設定を捻じ込んで、それが違和感なく成立してる。

    とは言えこの辺の感じ方は人それぞれ異なるだろうから、まずは毎日無料で合うか合わないか試してみては。個人的には、紗羅(触れると相手の心が読める財閥令嬢)のエピソードが、原作とはまた違ったように読めて面白かった。

    • 5
  3. 評価:5.000 5.0

    タコ珈琲の屋台はどこで遭遇できますか

    読んでいるだけで珈琲の柔らかな香りが鼻腔をくすぐるような感じがして猛烈に上手い珈琲が飲みたくなる、珈琲ジャンキーにはとても危険な作品(笑)

    どことなく、しりあがり某氏を思わせる特徴的な絵柄に最初は違和感を感じるかも知れないけれど、一話目を読み終える頃には気にならなくなります。
    ついでに移動販売珈琲屋主人の青山がめちゃくちゃイケメンに思えてくる。
    コミカル調な雰囲気の中でも、登場人物たちが生きていく上での悩みや葛藤がていねいに描かれているし、頑張って居る人がちゃんと報われる各話の終わり方も好感度高い。

    それにしたって、ただ単にほっこりした話で終わると思って読み進めていた一話目の、最後の『○○○○○○ですよ? 今は』という台詞の引きが半端ない。
    ただ単に「神出鬼没な珈琲屋の淹れる美味しい珈琲が旅先で出会った人々の心をほっこりとさせる。ハートウォーミングストーリー」ってだけでは終わらない何かがあるなと言う感じで、この先どうなるかがとても楽しみ。

    珈琲そのものについても、豆の品種についての知識やアレンジ珈琲などしっかりとした描写で雑学本としても面白い。男女問わず楽しめる作品だと思います。

    • 2

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