よしのくずさんの投稿一覧

歌舞伎町ダブルオー SとSのバディ

闇の掃除屋イケメン2人

絵がとても綺麗ですが少女漫画というよりは青年誌の要素が強めかな。
そこにBL未満のブロマンス的バディ設定という感じ。
少女漫画オンリーの方には設定が強いので、もしかしたら合わないかもです。
前半は人物と組織や役割の説明が主。
中間〜後半はボス的人物が片鱗を覗かせてきて、さあこの先どうなる？で次号へと続きます。
今のところ恋愛へ発展するような女性の登場などは一切ありません。

以下、読後の感想です。
話のスピード感はまあまあ良い感じです。
説明不足に思う箇所は今の所無し。
潤一郎の背景と過去が物語のキーになりそうだけど、天外の過去も壮絶そうな匂いがプンプンしててかなり良い。
何故なら醸し出される天外のサイコ感が不安要素をたっぷり持ってるから。
これからこの2人と物語がどうなっていくのか非常に楽しみです。

注意点は、子供も含め結構人がお亡くなりになります。
従って残忍な描写もあります。
BLではありません。
こんなところかな？？

絵も背景も画力が高いし、お話の種類も好みなのでどうか大人の事情で妥協せずに書き切って欲しいです。
微力ながら応援しております！

美しいこと

超・有名作品のコミカライズ

ネタバレ レビューを表示する

まさかの女性漫画に分類されてました。
原作はBL小説です。

このコミカライズの原作者は木原音瀬という作家で、BL界隈で"綺麗事ではない話"を書かせたらトップ3を争うくらいの方です。
都合の良いハッピーエンドは殆ど無く、読後暫く心を引き摺られる物語を多く書かれています。
原作の挿絵は日高先生でした。
その印象が強かったのですが、犬井先生も良い！特に寛末さんのくたびれた感！

では感想です。
ストレス発散の女装で痛い目にあった松岡を助けてくれた寛末。
その人の良さに誘いを断れず会ううちに松岡は惹かれていきます。
でも真実を告げた時、あんなに好きだと言っていた廣末の反応は拒絶でした。

美しい人に恋をする。
内面を知り愛に変わる。
この事は全然間違いではありません。
どんな姿になっても君なら愛せる、と寛末が言ったのは間違いなく本心でしょう。
しかし"男"である事実は受け入れてくれなかった。思考になかったから。
読んでて辛いですが、現実世界ではこれがテヘロの当たり前な反応なのですよね。

6話までが一巻です。
高いように感じますが、1話ずつが長いので決して高くはないです。
単行本と変わらないですよ。

原作の小説はもっと心理描写が細かく書かれています。
そして下巻は更に辛くて苦しくて、もっとぐちゃぐちゃして心が痛くなります。
都合の良い経過はありません。
しかし何故か何度も何度も読んでしまう。
これが木原音瀬ワールドなのです。

だから私はメイクする

Twitterであらすじを見て興味を持ちました。配信されて即買いです。

短編集ですが、全話通して1人の女性が出てきます。もちろん1話のみでも読めますよ。
全編通して綺麗になりたい女性達のお話です。
その中でも私は1話目が好き。
初めてお化粧したときのワクワク感がとても懐かしく思い出されました。
自分の顔を"真っ白なキャンパス"という彼女は、とてもキラキラしてて最高にいい女です。本当にこのお話好き。
女性が綺麗になるのは恋とか愛とか言うけど、全部自分の為なんですよね。
忘れがちだけど、その通りですね。

全話通して主人公は全員上を向いてて生きていて、そこがまた素敵です。
読んでて楽しかったので、☆はもちろん満点です！