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4.0
素敵なオジサマの話で、なかなか楽しかったです。
エロさは控えめな、ストーリーメインでした。
ほぼあらすじ通りで、ストーリー変化は少ないですが、2人のやりとりが微笑ましくてよかったです。
主観による流れなので、冒頭のヒロイン設定が14歳というのもあり、現代用語やノリがかなり入っています。
試し読みの時点では、それが気になる人もいるのではないかな、と。
とはいえ、読み進めてみるとなかなか楽しく、現代的なノリも控えめになるため、あまり気にならなくなりました。
オジサマ好き（若返るけど）と、敬語攻めが好きな方には嬉しい作品かと思います。
3
4.0
作者様の他作品にあるヴァジレウスのお話です。
他作品とは、直接的な繋がりはありません。
正義と悪がはっきりしていて、その分展開がある程度予測できてしまいますが、曖昧な部分がないのですっきり読めました。
ヒーローとヒロインの関係に、典型的なすれ違いからくるこじれなどもなく、もやもやする部分もありませんでした。
ヒロインの性格が、大人しく清廉で守られるだけのお姫様ではなく、気が強くしっかりした部分に好感が持てました。
ヒロインを守り続けてきたヒーローは、その一途さと忍耐力が凄いなと思いました。
4
4.0
今回も楽しく読ませていただきました。
何もかも失った貴族令嬢のヒロインですが、それでも行動しなければと、愚かでも前向きに足掻く姿は好感が持てました。
抱いていたヒーローへのイメージと実物の相違に戸惑いつつ、けれど憎しみを燃やすことでしか前を向けないため、鈍る決意への葛藤を抱える姿が痛々しかったです。
ヒロインの意図をわかっていながらも、存在に興味惹かれて側に置くヒーローの隠れた寂しさがよくわかり、噛み合わない2人の関係が少し切なかったです。
そんな孤独な寂しさに固まったヒーローを、最初は意図せず包み込んだヒロインの優しさが、しっかりと実を結んでほっとしました。
敵対や仇系の設定が好みなのと、サブのビビがいいキャラでよかったです。
イラストと話のイメージが一致しなかったことが、個人的にもやっとしてしまい少し残念でした。
3
4.0
家同士で決められた結婚、しかも直前に相手が変更されるという、ヒロインからしたら失礼極まりない状態からの出会いですが、それでも卑屈にならずにできる限り良い方向へ向かおうとするヒロインの姿勢がいいです。
今まで人に対して興味を持つことがなかったヒーローですが、頑張って寄り添おうとするヒロインに心惹かれる様子は、初々しいものでした。
2人とも手探り状態で、言葉足らずな不器用さがありますが、微笑ましいものです。
見つかって戻ってきた本来ヒロインが結婚するはずだった兄の行動は、予想通りでとてもわかりやすいです。
全体的な展開は簡単に読めてしまいますが、ヒロインとヒーローがお互い優しい関係を築こうとする姿が素敵なお話でした。
4
4.0
天使と悪魔のファンタジーなので、もっとお互いの関係が悪いのかと思いきや、表面的でも平和が保たれていました。
流れはそんなに珍しい程ではありませんが、ファンタジーのご都合主義感もそう感じることなく、楽しく読めました。
ヒーローからヒロインへ、何かしらアクションを起こして関係を持つ流れが多いですが、今回は本人の意志とは関係ないとはいえ、ヒロインからの発展でした。
ヒロインは、悪魔なのに悪魔らしくなく、比較的素直で謝罪もすんなり出てくる可愛いキャラです。
言葉遣いも多少子供っぽい部分を残しつつの中性的な感じで新鮮でした。
最初のヒーローは、憮然とした冷たい対応や口調でしたが、それが段々と崩れていく様子がよかったです。
ヒロインを抱く時でも、基本的に丁寧な口調なのが、個人的によかったです。もちろん素の口調も好ましいですが！
腹黒天使とタイトルにはありますが、読んでみてそんなに腹黒い感じはなかったです。悪魔っぽい天使って程でもないです。
1
4.0
相変わらず変態というか変人なヒーローてすが、現代だからやや控えめに見えました。
外見は大事ですが、もっさりしてるヒーローも珍しいので、それはそれでいいと思います。
ヒーローの個性は強いですが、その分ヒロインの個性が薄くて印象がぱっとしません。
だからこそいいのかもですが、もう少し味があるほうが個人的に好みでした。
現代物なので、ドラマチックな展開はなく、ゆるやかなストーリーの流れでした。
ヒロインの妹の展開は、盛り上がる前にあっさり終わり、両親の対応も釈然としない部分がありました。
現代だからこそ、大きな展開は難しいと思います。それでも、障害を乗り越える部分がもう少ししっかりしていたらよかったな、と思いました。
3
4.0
変な意味で前向きな話でした。
ほぼコメディ要素で設定も緩く、基本明るくテンポ よくストーリーが進みます。
そのため、公爵や侍女などの各立場的な振る舞いが、それなりに崩壊していますので注意です。
エッチはなし、結婚までのお話です。
ヒロインが天然かつものすごく前向きなキャラで、周囲を振り回していきます。
天然なりの謎の解釈と女性のイメージからかけ離れた振る舞い女嫌い公爵のヒーローも、自覚がないまま絆されていきます。
ストーリーの流れはわかりやすかったのですが、後半のヒロインの妹の絡みがやけにあっさりだったり、そのまとめ方が少し微妙でもやっとしました。
そして、結局最後まで、お互いがお互いへの気持ちを持っているのに、しっかり自覚しないまま結婚となります。
楽しく読ませてもらいましたが、全体を通して、好みが分かれやすい作品かなぁと思いました。
2
4.0
短いためボリュームこそありませんが、その分ライトな感じでさらっと読めました。
ストーリーは大きな展開は特になく、お互い想いあっているほのぼのファンタジーです。
ヒーローもヒロインも、どちらも可愛かったです。
特に緊張感がないため、作品の短さも丁度いい具合かなと。
緻密なストーリーも好きですが、時にはこういうライトな作品もよかったです(*´ω｀*)
0
4.0
作者様の作品にある暴君皇子の執愛より前の時代のお話です。
同じ世界設定ですが、直接的な話のつながりはありませんでした。
過去の想い人にそっくりで生まれ変わりだ、と言われたヒロインからしたら失礼すぎる出会いですが、ヒロインに対して、最初から最後までブレない愛情を注ぐヒーローの姿が凄いです。
純粋で一途な愛情はある意味偏執的ですが、仄暗く感じることもなくとても前向きでした。
そして珍しく年齢差が結構あります。
そのためなのか、性格なのか、感情からヒロインを傷つけることもせず、ヒロインの意思をきちんと尊重する姿がなんだか新鮮でした。
ヒロインも素直でしっかりしているため、ヒーローとすれ違うことなく優しい関係を築いていました。
生まれ変わりの部分は、人により好みが分かれるかもですが、全体的にドラマチックな雰囲気でよかったです。
7
4.0
作者様の「押しかけ騎士は～」のスピンオフで、今回は次男のお話です。
どちらかといえば、ヒロインの性格や価値観が、よくあるヒロイン像とは変わっていました。
お転婆で、頭はいいはずなのに浅慮で、天然な憎めないヒロインでした。
逆にヒーローは、子爵家の中でも真面目でお堅い性格で、ヒロインとは対照的な存在でした。
そんなヒロインからの不可解な押せ押せに、戸惑い逃げようとするヒーローという、末弟のときとは逆パターンな流れからです。
けれど、やはり子爵家の血筋なのか、末弟のときのように、途中から言動や行動がおかしくなって、ある意味らしくなっていました。
こうなれば、双子の弟たちのお話も、是非読んでみたいなと思います。
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