5.0
お互いに執着するのは必然だった二人
作者さんの『つむぎくんのさきっぽ』を読んだ時、より相手に執着しているのは攻めで、受けはどちらかというと少し絆されている印象がありました。
でも今作は、執着心がより強いのは?と聞かれたら、答えが二転三転してしまう…それくらいにお互いが相手にとっての居場所だと思える、そんな作品でした。
読んでいて2回程、衝撃を受ける場面がありました。
1回目は、累はそこまで追い詰められていたんだと…悲しくなりました。
2回目は、累の八尋への言葉で…。
やっと言えたね、良かった。
と、笑顔になれました。
作品の良さは伝えたいけれど、あまりネタバレし過ぎてこれから読む方々の新鮮な驚きを奪いたくなくて、少し中途半端なレビューかもしれません。
作者さんの絵や物語の雰囲気がとても綺麗で、心の中がスッと静かになって、そして最後には穏やかな気持ちになれる…そんな素敵な作品です。
- 16
ロッカバイディア