5.0
吸血鬼と人間のハーフの双子の姉弟のエスター。
貧しいながらも母と弟アルと3人で下町で暮らしていた。
母がなくなりアルが出ていってから一人で寂しく暮らしていたところにレオンという伯爵が妻になってくれとあらわれて。
エスターはハーフなので吸血鬼が近くにいると分かる能力があり、レオンは吸血鬼ハンター。
力を貸してほしいと頼まれて偽装?夫婦を装う。
でも話が進むに連れて、昔にしばらく一緒に暮らしていたこと、エスターのおかげでレオンが生きることを諦めなかったこと。
とにかくエスターは天然で鈍感。レオンの気持ちに全く気付かずってところがなんとも言えない。
レオンの溺愛にも気付かず、すごくかわいい女の子です。
アルが家をなぜ出ていったのか、後々わかるのですが、毒舌で塩対応なアルだけど、エスターのためだけに生きているアルが心をうたれました。
吸血鬼の二人の王もなかなかおもしろいし、悲しい場面もあったけど、みんなが幸せに暮らせる世の中を作っていってるんだなぁっておもいました。
レオンとエスターの気持ちが一つになり、エスターへの溺愛が止まらないレオン。
こんなに愛されるって素敵です。
大好きな作品の一つになりました。
この作者さんの物語は切なくも心温まるものが多くて好きです。
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黒伯爵は星を愛でる