4.0
男爵のスピンオフ作品?
花咲ける青少年、OZなど人気作を多数生み出した樹なつみ先生の作品。
前作「ヴァンピール」で主人公の体を依代にしようと、作中何かとちょっかいを掛けていた人気キャラクター、バロンのスピンオフ作品ですが。
前作とは関係がほぼ無く、バロンの性格も前作とはかなり違います。
おちゃらけた感じが無くなり、完全にクールなキャラクターとして描かれているので、寧ろ前作を見た人より、見なかった人の方が入り易い世界かも知れません。
それぞれ面白さがあるので、両方おススメです。
こちらのキング・アンド・バロンは、実際の事件がベースになっているため、前作ほどバトル感や登場人物の心理描写が少なく、比較的淡々と話が進んでいきます。
(今作のみ出演のキングは、非常に可愛らしいキャラクターですが)
全体的なトーンはダーク、文章量も多め。
どちらかと言うとリアリティ重視な人、淡々としたストーリーが好きな人、古いヨーロッパが舞台の作品が好きな人にはおススメ。
一方ヴァンピールの方は、キャラクター性重視の人、比較的動きのある漫画が好きな人、そして「登場人物が男ばっかりはイヤだ! やっぱヒロインが居ないと」という人にオススメな作品になるかと思います。
ヴァンピールより、こちらは読む人を選ぶ作品かと思いますので★4つ。
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ヴァムピール特別編 KING AND BARON+