4.0
まるで山田先生が戦国時代にタイムスリップして直接見てきたかの様な細かい人物描写や、時として荒唐無稽な設定が面白くて、今までずっと読んできましたが、全体的な印象としては「西高東低」。山田先生はどちらかといより東軍より西軍に重きを置いている感じがしました。やはり京都周辺は歴史的にも文化的にも長い歴史を持つので、それは仕方ないのかなとも思いましたが。
徳川家康公も、本作品の中では悪役に近い感じがしましたが、今回のお話では同情してしまいました。自身が秘めていた、淡い恋心さえも古田織部守様に政治的に利用されたと思われても仕方ない。
もはや残された時間も少ない中、堅牢たる徳川幕府樹立の為、少しでも後顧之憂を取り去りたいご老公の古田様に向けられた「執念」「執着」。しかと見させて頂きましたm(_ _)m。
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へうげもの
524話
第二百七十一席 ROUTINE’S MAMA FUNK(1)