4.0
ゲームが漫画になったような話
絶対に地上に降りられない世界で、「仮面」を被った敵から身を守りながら脱出を図るー
という前置きだったかとは思いますが、結局最大の敵は「仮面」でなく〝人間〟。
米ドラマの『ウォー●ング・●ッド』のように、最後はどの世界でも人間同士の争いなんですよね。最初はただ恐れるだけの対象であった「仮面」にもいくつか種類があり、なんとその「仮面」の能力を人間が手に入れることも可能なわけで…ただ、ここでいう「仮面」の能力は、現実世界でいう「権力」と同じで、持つ人によっては善にも悪にもなる。真の平和とは何なのか?なぜ人の中には混沌を望む者が存在するのか?『進撃の●人』といい、漫画ながらに深く考えさせられます…
この漫画にはとても多くのキャラクターが登場しますが、よくここまで見事に書き分けたなぁと思うくらい個性が立っています。私は女性なので、いちいちパンチラやシャワーシーンが出てきたりするのが???な感じで、この辺もっとリアルを追求して無駄を省けばシャープに仕上がるのに!画力ある作家なだけに勿体無い!と思ってしまいましたが、やはり男性諸君はこういう要素が無いと駄目なんでしょうねぇ(笑)わざと子供っぽく描かれてるキャラクターもいますが、それはそれでグロが和らげられていいのかも。
主人公・ゆりも最初は鼻水垂らしながら逃げ回っているだけでしたが、仲間と心身ともに強くなっていきます。グレネード全弾撃墜や四体の仮面を倒すシーンはアニメで観たいくらいですね!まだ完結していないので今後が楽しみです☆☆
やはり、人間「諦めない心」と「冷静な判断力」が何事にも肝なんだな、と改めて実感させられました。
- 2
天空侵犯