3.0
夫婦の形の話
まず、この手の本に限らず個人的にいつも思うのは、人間は言葉という武器であり盾を持っているのに有効活用することがないのだろう。という疑問点である。
ももこ、は離婚がしたかった訳でも、夢を追いかけたかった訳でもなく
ただ、周囲が当然の様に得ている幸せな家庭像を自身の手で得たかったというそれだけの話で、つとむもまたこうあって欲しいの理想像をかなえたかっただけの話でしかない。
それは話し合いができるのなら解決できた溝で、深まる前になんとかなったはずのものでもある。
誰が悪いか、という問題ではなくて何故、そうしないのか?と思わざる得ない。
ももこ、つとむ、どちらも歩み寄りが足りていない。自分ばかり、となりがちだ。
だが、この作品のようなすれ違いは沢山世の中にある。そういう意味で、この2人が
きっかけはともあれ、また新たに道を築いていこうという姿に安心する。
傷は癒えても、決して忘れないだろうが
それでももしかすると、より良い未来がそこにはあるかもしれない。
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夫の扶養からぬけだしたい